Back to Design Systems for Developers
React
Chapters
  • イントロダクション
  • 設計
  • 構築
  • レビュー
  • テスト
  • ドキュメント
  • 配布
  • ワークフロー
  • 結論

チームでレビューする

継続的インテグレーションとビジュアルレビューで協働する
このコミュニティの翻訳は、最新の Storybook バージョンに対応していません。英語ガイドの最新の変更を適用して、この日本語ガイドの更新にご協力ください。 Pull requests を大歓迎します。.

第 4 章では、矛盾を減らしてゆくなかでデザインシステムの改善をするための専門的なワークフローを学びます。本章では UI フィードバックの収集とチームで共通認識に到達するためのテクニックを取り扱います。この生産プロセスは Auth0、Shopify、Discovery Network の皆さんに使われています。

信頼できる唯一の情報源か単一の障害点か

以前、私はデザインシステムがフロントエンドチームにとって単一の障害点だと書きました。本質的に、デザインシステムは依存すべき対象です。デザインシステムのコンポーネントを変えたら、その変更が依存しているアプリへ伝播します。変更の配布の仕組みは公平です—改善とバグの両方を送り出しているのです。

Design system dependencies

バグはデザインシステムにとって目に見えるリスクのため、それを阻止するために手を尽くします。ささいな調整は雪だるま式に膨れあがり、数えきれない手戻りとなるのです。継続するメンテナンス戦略なくしては、デザインシステムは枯れ果ててしまいます。

“でも私のマシンでは動いてるけど?!” – みんな

チームと UI コンポーネントをビジュアルレビューする

ビジュアルレビューはユーザーインターフェイスの振る舞いと審美性を確かめるプロセスです。UI を一人で開発しているときも、チーム内での品質保証をしているときも発生します。

多くの開発者はコードの質を高めるために他の開発者からフィードバックを収集するプロセスであるコードレビューに慣れています。UI コンポーネントはコードを視覚的に表現するので、ビジュアルレビューは UI/UX フィードバックを集めるために必要です。

共通の参照先を立ち上げる

node_modules を削除する。パッケージを再インストールする。ローカルストレージをクリアする。クッキーを削除する。こうした行動に馴染みがあるなら、チームメートに最新のコードを参照させるのがどんなに大変か分かるでしょう。みんなが同じ開発環境を持っていないために、本来のバグとローカル環境により引き起こされる問題とを見分ける破目になるのは最悪です。

幸いにも、フロントエンド開発者として、私たちは共通のコンパイルターゲットがあります: ブラウザーです。精通したチームは ビジュアルレビューのための共通の参照先として Storybook をオンライン上に配信し、ローカル開発環境 (何にせよテクニカルサポートがやっかいです) につきものの複雑さを回避します。

Review your work in the cloud

現存の UI コンポーネントが URL 経由でアクセス可能であると、ステークホルダーは自身のブラウザーで快適に UI のルック&フィールを確認できます。それは開発者たち、デザイナーたち、プロジェクトマネージャーたちがローカル開発環境をいじくり回したり、スクリーンショットをやり取りしたり、古いバージョンの UI を参照したりする必要がないことを意味します。

"それぞれのプルリクエストで Storybook にデプロイすればビジュアルレビューを容易にしプロダクトオーナーがコンポーネントを考え抜く助けとなります。" –Norbert de Langen, Storybook のコア開発者

Storybook を発行する

Storybook の開発者により作られた無料の配信サービスである Chromatic を用いてビジュアルワークフローをデモンストレーションします。Chromatic を使ってもクラウド上に安全でセキュアに Storybook をデプロイできますが、他のホスティングサービスでも静的サイトとして Storybook を構築しデプロイすることは同じくとても簡単です。

Chromatic を入手する

まず最初に、chromatic.com に行きあなたの GitHub アカウントでサインアップします。

Signing up at Chromatic

そこから、デザインシステムのリポジトリを選択します。その裏で、アクセス権限の同期とプルリクエストチェックの設定を行います。

npm を経由して chromatic パッケージをインストールします。

Copy
yarn add --dev chromatic

インストールしたら、次のコマンドを実行して Storybook をビルドしデプロイします (直前の操作で Chromatic から提供されたproject-tokenの使用が必要になるでしょう) :

Copy
npx chromatic --project-token=<project-token>

Chromatic in the command line

提供されるリンクをコピーし新しいブラウザウィンドウにそれを貼り付けて配信された Storybook を閲覧しましょう。ローカル Storybook の開発環境がオンラインでミラーリングされていることが分かるでしょう。

Storybook built with Chromatic

これであなたがローカルで見ているようにチームが実際にレンダリングされた UI コンポーネントをレビューするのが容易になります。そしてこちらが Chromatic で見ることのできる確認画面です。

Result of our first Chromatic build

おめでとうございます!Storybook を配信する基盤をセットアップしたので継続的インテグレーションでさらに良くしていきましょう。

継続的インテグレーション

継続的インテグレーションは現代的な Web アプリをメンテナンスするための事実上のやり方です。コードをプッシュするたびにテスト、分析、デプロイのような振る舞いを自動化できます。繰り返しの手作業から私たちの身を守るためにこのテクニックを取り入れます。

私たちは GitHub アクションを使います、適度に利用すれば無料です。同様の原則は他の CI サービスにも適用できます。

.githubディレクトリを最上位の階層に加えましょう。それから workflows という別のディレクトリを作成します。

以下のような chromatic.yml ファイルを作成します。これにより CI プロセスをどう処理させるかを記述します。今は小さく始めて進むにしたがって改善を続けます:

Copy
.github/workflows/chromatic.yml
# Name of our action
name: 'Chromatic'
# The event that will trigger the action
on: push

# What the action will do
jobs:
  test:
    # The operating system it will run on
    runs-on: ubuntu-latest
    # The list of steps that the action will go through
    steps:
      - uses: actions/checkout@v1
      - run: yarn
        #👇 Adds Chromatic as a step in the workflow
      - uses: chromaui/action@v1
        # Options required for Chromatic's GitHub Action
        with:
          #👇 Chromatic projectToken, see https://storybook.js.org/tutorials/design-systems-for-developers/react/en/review/ to obtain it
          projectToken: ${{ secrets.CHROMATIC_PROJECT_TOKEN }}
          token: ${{ secrets.GITHUB_TOKEN }}

💡 簡潔さのため GitHubシークレット には言及しませんでした。シークレットは Github により提供されるセキュアな環境変数であるためproject-tokenをハードコーディングする必要はありません。

変更を次のコマンドで追加します:

Copy
git add .

それをコミットします:

Copy
git commit -m "Storybook deployment with GitHub action"

最後に、次のコマンドでリモートリポジトリへプッシュします:

Copy
git push origin main

上手くいきました!私たちの基盤を改善しました。

チームによるビジュアルレビューを要求する

プルリクエストに UI の変更を含むたびに、ユーザーに対して何が提供されるかステークホルダーに共通理解を得るビジュアルレビューに着手することは有益です。そうすることで、望まれない不意の出来事やコストの高い手戻りが無くなります。

新しいブランチに UI の変更を作成してビジュアルレビューを披露します。

Copy
git checkout -b improve-button

最初に、ボタンコンポーネントを微調整します。「ポップにする」とデザイナー達が気に入るでしょう。

Copy
src/Button.js
// ...
const StyledButton = styled.button`
  border: 10px solid red;
  font-size: 20px;
`;
// ...

変更をコミットし GitHub のリポジトリへプッシュします。

Copy
git commit -am "make Button pop"
git push -u origin improve-button

GitHub.com へ移動してimprove-buttonブランチのプルリクエストをオープンします。オープンになると、Storybook を発行する CI ジョブが走ります。

Created a PR in GitHub

ページ下部のプルリクエストチェックの一覧のうち、Storybook Publish をクリックして発行された Storybook の新しい変更点を閲覧します。

Button component changed in deployed site

変更があった各コンポーネントとストーリーについて、ブラウザのアドレスバーから URL をコピーしてチームメイトが素早く関連するストーリーをレビューする助けとなるようタスク管理の場所 (GitHub、Asana、Jira、等) に貼り付けます。

GitHub PR with links to storybook

チームメイトに課題をアサインし寄せられるフィードバックを確認します。

Why?!

💡 Chromatic はまた一部有料プロダクトとして完全なUIレビューのワークフローを提供しています。Storybook のリンクを Github のプルリクエストにコピーするテクニックは小規模で (そして Chromatic でなく、Storybook をホストするあらゆるサービスで) 有効ですが、利用頻度が増えてくると、プロセスを自動化するサービスを検討するのが良いかもしれません。

ソフトウェア開発において、大抵の欠陥は伝達ミスに起因しており技術ではありません。ビジュアルレビューはチームがデザインシステムをより早く提供するために開発中に継続的にフィードバックを集める助けとなります。

Visual review process

プルリクエスト毎に Storybook を特定の URL にデプロイすることは Shopify のデザインシステムである Polaris でやってきていることで、驚くほど助けになる。 Ben Scott、Shopify エンジニア

デザインシステムをテストする

ビジュアルレビューは計り知れない価値があります。しかしながら、手作業で数百ものコンポーネントのストーリーをレビューするのは時間がかかります。理想的には、意図的な変更 (追加/改善) だけを見て自動的に意図しないリグレッションを捕捉したいのです。

第 5 章では、ビジュアルレビューの最中のノイズを軽減し時間の経過に耐えうるコンポーネントであることを保証するテスト戦略を紹介します。

Keep your code in sync with this chapter. View fe0944a on GitHub.
Is this free guide helping you? Tweet to give kudos and help other devs find it.
Next Chapter
テスト
デザインシステムの見た目、機能性、アクセシビリティをテストする方法
✍️ Edit on GitHub – PRs welcome!
Join the community
6,616 developers and counting
WhyWhy StorybookComponent-driven UI
Open source software
Storybook

Maintained by
Chromatic
Special thanks to Netlify and CircleCI